いきなりですが!
パドリング出来てますか?
パドリングができてこそサーフィンのスタートラインに立てたと言っても過言ではありません。
パッと見では、簡単そうに見えますが実際にやってみるとバランスの取り方や漕ぎ方などが難しいと。
そして、長くサーフィンをしている人でも、パドリングのせいで横に行けない人がポツポツ居ます。
パドリングって、本当に奥が深いです。
そしてサーフィンは動画撮影なども難しく、自分のサーフィンを見る機会が少ないため、
実際にパドリングが出来ているのか気づかない事が多いです。
今回は、基本に立ち返って、
私がコーチから教わっているショートボードパドリングのコツを3つほど絞って紹介いたします。
中級者以上の皆様も、自分が出来ているか見直してみて下さい!
ボードに乗る位置
まずはボードに乗る位置です。
ボードの重心に乗ることが大切なのですが、
実はボード重心は必ずしもピッタリ真ん中ではないです。
ボードのレールを片手で持った際に、ノーズ側、テール側、どちらかに傾くかと思います。
では均等に釣り合うように、手の位置をスライドさせてみてください。
そして、どちらにも傾かなくなった位置がボードの重心なのです。
これが間違ってしまっていたらどんな素晴らしい姿勢で、どんな素晴らしい水掻きが出来ても、パドリングは完成しません。
ボードに乗る位置は1番大事になってくるのでしっかり確認しておきましょう。
まずは左右のバランス、しっかりとセンター(真ん中)に乗りましょう。
センターに乗っていないとどちらかにボードが傾いてしまい、波をうまく掴むことができず、スピードが出ません。
センターには大体ストリンガーがあるので目印にしましょう。
左右に傾く時は大体お尻の位置がどちらかにズレています。
穏やかな海で練習する時は、ボードを寝たままの体勢で静止できるか試してみて下さい。
前後のバランスも忘れないで!キーワードは『ボードの先端をちょい出し』
前すぎたり、後ろすぎたりしてもダメです。
この後紹介する基本姿勢をした時に目安として『ボードの先端が少し水面から出るくらい』を意識しましょう。
そして初心者さんは特に!
バランスを取ろうとして足が開いてしまいます。
足は開かずにボードの上にしっかりと乗せましょう。
足が開いてしまうと波が来た際にボードが前後に揺れてしまい、水の抵抗を受けてしまいます。
パドリングの基礎と姿勢
さて!ここからがパドリング。
基礎を簡単に解説していきます。
この章のポイント
- 手の形とストローク
- やってはいけないパドリング
- グラグラさせない!細かい身体の使い方
ご自身のパドリングと見比べてみてください!
手の形とストローク
まずはパドルの基本である、腕まわりをしっかり固めていきましょう。
ここでポイントになることは、手の形と、ストローク。
どのような点に注意するか詳しく解説していきます。
手の形は“L字に開く”がベスト
まずは手です。
指は力強く閉じたり、開いたりせずに、親指以外を軽く閉じることが大切です。
変に意識をして、力強く閉じたり、大きく開いたりすると力が分散されたり、変に疲れやすくなってしまいます。
力まずに親指以外の4本を自然に閉じることで、水がキャッチしやすく、大きな筋肉(背中)を使ったパドリングがやり易くなります。
手のストローク
それでは、手の形が定まったところで、
今度はストロークです。
ボードに乗った状態で上から時計を想像してみてください。
パドリングで手を伸ばして海面に入れるところは時計のだいたい10時、2時の位置を入れると意識してください。
だいたいで、問題ないです。
ここで気になるのが、手の入水角度でしょうか。簡単に紹介していきます。
パドルの手の角度:どの指から入水?
手の角度か、最近いろいろ話題だよね!
私、どの指から水に入れるか知ってるよ!
パドルは小指から!だよね??
んーそうだなぁ、
色々なYouTuberやスクールで色々な説明をしているけれど、
そこまで重要ではないよ!僕は癖で親指からになっているけどね。
それぞれの角度によって用途が違ったりもするよ!
さあ、指の話(手の入水角度)です。
1173さんは、親指からパドルをしている様ですが、
中指から入れているWSLサーファーも居ます。(世界のトッププロ)
そしてしゅみ子ちゃんの、小指からのパドリング、これはかなり楽です。
1番水の抵抗を受けないからです。しかし、、、、
抵抗がないと言うことは、掻ける水の量も大きく減ります。
つまり進みは悪くなります。
少ない力で進む浮力のあるソフトボードや、ファンボードを使ったシーンでは、
ある程度有効なので一応覚えておきましょう。
ストロークで注意する点は?:手の戻し方
さてさて、話を戻して水の搔き方です。
手を水に入れたら肩甲骨を出すようするイメージで、水を引っ張って行きます。
あなたの腕は肩甲骨からくっ付いているとイメージして下さい。
太ももくらいまで来たら、手を戻すのですが、
手を前に戻す際、肩より上に上げないでください。疲れます。かなり疲れます。
手を前に戻す際は、出来るだけ水面を通すイメージで低く低くを意識しましょう。
意識するポイントとしては、パドリング開始時点では、手はゆっくと動かして水をつかむという感覚を意識しましょう。
ボードが徐々に前に進んできたら漕ぐスピードも上げていきます。
やってはいけないパドリング
力任せでのパドリングはNGです。
力任せでパドリングをしてしまうと疲れるのが早いですし、水を掴みづらくなってしまいます。
手旗信号の様に、腕だけ動かすこともNGです。10メートルくらいで疲れちゃいます。
サーフボードの上に寝た状態で水を掻いていくですが、ここで初心者さん達はきっとグラグラします。
そのグラグラは水面との抵抗を生み、減速の原因となります。
そうです、グラグラは敵です。
スピードが出ません。
つまりテイクオフが遅れ、波がブレイクし始めた頃にテイクオフする事になります。
それではショートボードで横にいったり、ロングライドしたり、アクションを加えたりする事ができません。
グラグラさせない!細かい身体の使い方
さて、話を戻して
パドルの際にグラグラしない為には、しっかりとした身体の使い方を覚えることが必要です。
まずは、みぞおちからおへそ当たりに重心をおき、膝の上ぐらいまでで自然にボードを抑えます。
そして重要なことがもう一つ、視線は進行方向を見続けます。
あっちこっち見ていると、頭がグラグラし、これも重心がブレる原因になります。
先ほど手は開きすぎたり、閉じすぎたりせずに自然に開くことが基本ということは説明しました。
ここまでは完璧なはずです!
ではその状態から、実際どのように手を動かして行くのか。
ここで1173さんからの注意です!!
せっかくボードをグラグラさせずに保ってきたのに、
パドリングを始めた瞬間からボードを左右に振ってしまう人がいるよ。
先ほど説明した通り、グラグラと左右に振ってしまうと水の抵抗が大きくなってしまい、
やはりスピードが無くなってしまうんだ。
腕を動かしても身体の芯は、しっかりと静止させることを意識してね!
これに慣れてくると、バランスが崩れにくくなって、スピードも上がってくるよ!
慣れるまではバタ足も逆効果だからNGだよ!
パドリングを行う際に手の使い方を解説いたしました。パドリングは手で漕ぐものと思っていると思ったように進みません。背中全体を使って漕ぐことを意識してみるとスピードも上がりますし疲れにくくなります。
まとめ
今回はおさらいの為、パドリングのコツを紹介しました。
パドリングはサーフィンの基礎となるのでバランスの取り方、
身体の使い方、水を掴む感覚などを研ぎ澄ませてみてください。
パドリングができるようになればそのあとのテイクオフの成功や、アップスダウンに繋がってきます。
最後に簡単にまとめておきましょう。
ポイントのまとめ
- ボードの真ん中に乗る
- 指は親指以外の4本を閉じて、親指は離す。
- みぞおち〜おへそ辺りに重心を置く
- ひざ上くらいまでしっかりボードにつけて自然にボードを抑える
- 視線は進行方向
- 胸から腰あたりのストロークを特に意識する
- 手を戻すときは水面ギリギリを意識する