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テイクオフ

【波質解説】長く楽しめる波の条件と波の見極め方

サーフィンは『波』を楽しむスポーツであり、
その波の『質』によってライディングや技の1つ1つ、楽しみ方や、上達度合いが大きく変わってきます。

初心者や上級者を問わず、サーフィンに直接影響を与える重要なポイントは『波のフェイス(波の面)』です。
サーファーの技術のレベル次第では『波のフェイス』が最高の武器になり得ますし、良い波で練習すればどんどん上達します。

サーフィンを本気で楽しむために、今回は、波のを見極める技術を学んで行きたいと思います!

本記事を読めば『いい波の条件』と『波の見極め方』について簡単に身につけることが出来ちゃいます!

いい波の条件

サーフィンにおける良い波の条件。
まずはポイントをご紹介!

ココがポイント

  • その波には走れる面があるのか
  • うねり部分:適度な掘れがあるか

ちょいっと難しい話をすると、
サーフィンのマニューバー(軌道)の基本は『パワーゾーンをキープしながら、波を広く使う事』
であり、波ショルダーである『うねり部分』が『走れる面(フェイス)』になります。

初心者の頃には『波さえあればサーフィンが出来る』と思っていた方もいると思います。
中級者以上のサーファーになると、波のフェイスの形成状態で『うまく乗れるか・乗れないか』が見えてくる様になります。

これは『楽しいか?・楽しくないか?』だけでは無く、『上達するか』にも直結する重要な部分です。

初心者さんの内から『いい波』の条件とメカニズムを知り、
ベストな『波』を選択できるようになるとスグに上達できるはずです!

~走れる面~

一般的には『面はツルツル』である事でテイクオフが簡単になります。
オフショアなんて呼ばれる岸から海に向かって吹く風が適度に吹いている時は、波の面が整えられて面がツルツルになりやすいです。

そして、ピンっと張ったうねりが徐々に崩れる波は波のショルダーが張った、
『走れる面』があり『ファンウェーブ』なんて呼ばれたりもします。

しかしオンショア以外の荒れているコンディションでも、走れる面は存在します。
それは『パワーポケットなる波のコブ』がポイントです。

例えばぐちゃぐちゃなオンショアなんて呼ばれる、海から岸に向かって風が吹くコンディション。
波が次々に崩れてしまい、どこから乗るかと困ってしまいますが、
よく目を凝らすと、時々急に波が盛り上がるポイントがあるはずです。
それは『コブ』と呼ばれテイクオフをするに充分なパワーを持った波なのです。

そういったコンディションの時は、この『コブ』を探して繋ぐことで『走れる面』としても活用できます。

ではサラッとまとめです。

パワーのある部分の本質的な理解としては、
波がブレイクしている『白波部分(スープまたはホワイトウォーター)』がパワーのある面では無く、
そのブレイクした『白波の部分がボトムに追いつくまでの傾斜面となる僅かなエリア』が最もパワーのある面と覚えてください。

それが良い波の条件としての第一歩になります。

~適度な掘れ~

テイクオフには、波が最もパワーをもつ『掘れ』が不可欠です。

『良い波としての適度な掘れ』は、波がしっかりとブレイクするけれどもサーフボードを叩き落とすような事はなく、
かと言って、厚いうねりからのだらだらブレイクでもない面のことを指します。

少し難しいですね。

難しい理由として、ベストな状態としての『掘れ』は、
沖から海岸への『うねりの入り方』を含め『風向き』や『地形』などが大きく影響し、
様々なタイプの『掘れ』が形成されてしまうからです。

つまりポイント数だけ、むしろ波の数だけ、『掘れ』が出現するのです。

ただし『急激な掘れ』は波の面を硬くするので、サーフボードのレールを弾き飛ばしてしまい、
対応が非常に困難になります。

つまり、自分にあった『掘れ』を見つけることが技術向上にもつながるのです。

サラッとまとめです。

波が最もパワーを持つのは『掘れ』状態。
ポイントブレイクなどでの『急激に掘れ上がるダンパー気味な掘れ』などはエキスパート向け。
自分の心地い良い掘れ具合を探すことがレベルアップに繋がる。

波の見極め

良い波条件を理解したところで、お次に重要となるのが『波の見極め』です。

ここでは実際のサーフィン中に『良い波を見つけて乗る』を目標に、
岸での波チェックや、サーフィン中に意識している部分をリスト化して紹介します。

入水前に波チェックは行うべき

サーフィン前の波チェックは『求める波の確認』だけでなく、
『危険回避としての心得』とも言える大切な行動になります。

加えて波がブレイクする前の『うねり』の段階から、到達点をしっかりと予想することで、
テイクオフで、そのうねりを掴む際に躊躇をしなくなるといったメリットもあります。

では入水前のポイントをまとめます。

ココがポイント

・入水前での波チェックは出来るだけ高くもしくは、広く見渡せる場所から行う

・『オンショア(沖から吹く風)・オフショア(岸から吹く風)』風向き確認

・その日の『潮回り』と『波高』はスマホで事前確認し、尚且つリアルタイムでの状況も確認をする

・有名なポイントでは、地形や地質を調べて確認

・コンディションやポイント毎に発生するカレント(離岸流)をしっかりと把握する

~うねりの見つけ方~

波の発生源は『風』です。
その風が吹いて起こす『風波』が遠い沖から重なり合い、出来たものが『うねり』となります。

『セットうねり』は2、3本でまとまった波となりますので、
そのまとまった波の到達周期を予想すれば良い波ゲットと言う訳です。

それでは、『セットうねり』を予想する手順をまとめます。

  1. 事前にとる気象情報からの確認にて、ポイント毎でうねりの到達を予想する
  2. コンディション毎、ポイント毎にあるうねり周期を予測する
  3. 入水時では風向きを意識し、オフショア(岸から吹く風)時では注視する

~ブレイクの見極め~

最後に『ブレイク(波が崩れる状態)』
『ブレイク』はうねりとしてそれまでに蓄積されてきた波のパワーが炸裂する最終段階。

波のパワーポケット(波に力が加わる領域)を理解し、ブレイクポイントとし位置、
ピークからショルダーまでの切れ目などをよく注視しましょう。

  1. オフショア時では『良い波』が立ちやすい!特別注視
  2. コンディション毎でのまとまりや、ポイントブレイクなどでの地形状況をよく把握する
  3. 入水時ではブレイクするポイントを把握する
  4. ショルダーの向きや、ブレイクの早さを把握する
  5. ビーチポイントなどでの不規則なブレイクの場合、パワーが溜まりやすい『コブ』に注目する

まとめ:波の予想を極めて最高の波をゲットしよう!

いかがでしたか?
しっかりと波を見極め、その日1番の波を捕まえて、最高のサーフィンを楽しんでください!

それでは1173を!

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